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2025年度引退ブログ第7弾「後悔しないように全力で」和田 海輝

「後悔しないように全力で」 
 
僕が後輩に伝えたいのは、この言葉だ。 
 
自分は3年間で一度もAチームに関わることはなかった。 
 
それは、毎回言い訳をしてサッカーから逃げてきたからだと思う。 
 
自分から自主的に取り組める人。 
 
この人たちは、明確な目標を持って夢や目標に向かって努力できる人だ。 
 
一方で、どこかで妥協してしまう人。 
 
この人たちは、自分に甘えてしまう。 
 
どう考えても前者の方が夢を叶えられる。 
 
でも、自分は圧倒的に後者だった。 
 
「あいつが今日自主練しないからいいや」 
 
「今日は疲れてるから早く帰ろう」 
 
そんな風に、自分に甘えてしまうことが多かった。 
 
それが自分のためにならないことは分かっていたし、「変わりたい」と思っていた。 
 
でも、周りの目が怖くて行動に移せなかった。 
 
そんな自分を変えることができたのは、選手権が終わって、自分たちの代が始まったときだった。 
 
そのとき、自分はCカテゴリーにいた。 
 
「このまま引退までCにいるのかな…」そう思っていた。 
 
最終学年になって引退が近くなるとこれまでのサッカー人生を振り返る機会が多くなり「このまま終わるのはサポートしてくれている親に申し訳ない、今頑張らないと後悔する」と思った。 
 
その瞬間、心のどこかでスイッチが入った気がした。 
 
それから少しずつ、自分を変えるために行動した。 
 
試合中に声を出したり、練習に本気で取り組むようになった。 
 
最初は周りの目を気にしていたけれど、そんなことはどうでもよくなった。 
 
「今やらなきゃ後悔する」と思えたからだ。 
 
その結果、Bカテゴリーに上がることができた。 
 
やっと成果が出たと思った矢先、怪我をしてしまった。 
 
調子も良かっただけに、本当に悔しかった。 
 
「なんでこの時期なんだろう」 
 
そう思ったけれど、その経験でサッカーをできることのありがたさを感じることができた。 
 
そこから、「今できることを全力でやろう」と思えるようになった。 
 
そんな中、吉田さんにセットプレーコーチを任せてもらい、チームに貢献することができた。 
 
そして怪我が治ってピッチに立ったとき、感動と同時に、思うようにプレーできない悔しさや焦りもあった。 
 
それでも「最後まで頑張ろう」と心に決めた。 
 

9月27日 最終節 
 
この日はサッカー人生の中でも一番楽しい試合だった。 
 
たつやからもらったPKを外したり、攣って途中交代になったりしたけれど、それも俺らしいなと思えた。勝つこともできて、最高の仲間とサッカーをする時間は本当に幸せだった。自分としても胸を張ってやり切ったと言うことができる。結局選手権メンバーには選ばれなかったが自分としては後悔のない終わり方だった。 
 
3年間で学んだことは、「結果も大事だけど、その過程にも価値がある」ということだ。 
 
どんなに小さな努力でも、やり切った先には必ず成長があることを知れた。これは人生の糧になると思う。 
 
1年生のときはB2カテゴリーでサッカーができて楽しかった。 
 
2年生ではうまくいかず、サッカーを辞めたいと思っていたけどそれを乗り越えて成長することができた。 
 
3年生ではBカテゴリーとして最高の仲間とサッカーができて本当に楽しかった。 
 
後輩へ 
 
こんな自分が言うのもあれなんですけど、どんな形でもいいから“本気でサッカー”と向き合ってほしい。 
 
うまくいかないことがあっても、納得いかないことがあっても、 
 
後悔しないように全力でやってほしい。 
 
Bカテゴリーのみんな、いつも優しく接してくれてありがとう。 
 
もうグラウンドに行くことはないと思うけど、影から応援しています。 
 

三年生のみんなへ 
 
この3年間は、僕の人生の中で一番濃い時間でした。 
 
この仲間とサッカーができた3年間は宝物です。 
 
みんながいてくれたから、サッカーを辞めずに最後まで続けることができました。 
 
試合の帰りにラーメンを食べたり、クーパー走を応援してくれて怒られたり、今となっては全部がかけがえのない思い出です。 
 
それぞれ進む道は違うけど、みんなのことを応援しています。本当にありがとう。 
 
指導者の方々へ 
 
黒川先生、時には厳しく、時には優しく接してくださってありがとうございました。 
 
たくさんのことを学ばせてもらいました。 
 
吉田さん、最後まで本当にありがとうございました。 
 
吉田さんのおかげで、最後の年もサッカーがとても楽しかったです。 
 
後悔なく終われたのは吉田さんのおかげです。心から感謝しています。 
 
監督をはじめ、他のスタッフの方々も、たくさんのサポートをありがとうございました。 
 

家族へ 
 
12年間、サッカーを続けさせてくれて本当にありがとう。 
 
お母さん、毎朝早く起きてお弁当を作ってくれてありがとう。 
 
お父さん、自分が出ない試合でも送り迎えや応援をしてくれてありがとう。 
 
妹も、サッカーに詳しくないのに試合を見に来てくれてありがとう。 
 
どんな時も支えてくれる家族がいたから最後まで続けることができました。これからも迷惑をかけると思うけど、よろしくお願いします。 
 

最後に。 
 
僕は大成高校に来て本当に良かったと思います。 
 
思い描いていた3年間とは違ったけど、本当に楽しかったです。 
 
もし人生をやり直せるとしても、また大成高校を選びます。 
 
それくらい、みんなと過ごした3年間は最高でした。 
 
改めて思うのは、どんな時も自分は一人じゃなかったということです。 
 
最高の仲間と、素晴らしい人たちに囲まれた3年間でした。 
 
本当にありがとうございました。

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