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引退ブログ第二十七弾「チャンスは誰にでもある」

自分の大成高校でのサッカーを振り返ってみてとりあえず最初に感じたことはやりきったという達成感だった。自分は3年生のメンバーの中でも1番と言っていいほどカテゴリーの上下移動が多く、色んなカテゴリーでサッカーをしてきた。入学したては一般組のカテゴリーで、早くここを抜けて上の推薦組の方に混じってサッカーしたいと思い、向上心を持ち練習に取り組んでいた。技術というよりもそういった気持ちの部分を評価してもらい、推薦組の方に上がることが出来た。そしてすぐに技術のレベル、強度の違いを肌で感じ、このままではこのカテゴリーに残れないと思い、毎日の練習に緊張感を持って常に取り組むことが出来た。そういった緊張感のある環境で1年次は練習をすることができ、今振り返ると1年の頃は向上心を今よりも持って頑張っていたなと感じる。
1Aという1年生だけのカテゴリーが終わり、新3年、2年という新しいチームになった時、自分はBカテゴリーだった。一緒に戦ってきた何人かはトップチームに加わり、焦りを感じながらも、トップチームから1番近いカテゴリーということで、ここで出場機会を得て絶対にトップチームに上がろうという気持ちでやる気に満ちていた。しかし、始まってみると怪我などもあり、2年時は公式戦に1試合も出ることが出来なかった。周りのみんなが試合に出てチームに貢献していく中、自分は何も出来ずその活躍を見ているだけだった。そこら辺で自分はサッカーに対するモチベーションが下がっていた。そうしてその気持ちで迎えた自分たちの代が始まった。新チーム発表時自分はAチームに名前が入っていた。1年間全く試合に出れなかった、そして怪我中である自分がまさかAチームに入るなんて思ってもいなかった。1年生ぶりに一緒のカテゴリーになったチームメイト、一緒に戦ってきた仲間との間に自分との大きな違いがあった。それはサッカーに対する熱意だった。自分たちの代になりここから更に上を目指して行こうという同い年のチームメイトがいる中、自分だけそういった気持ちではなかった。結局怪我が治るのが遅く、Aチームに入るもプレーをすることがなく下のカテゴリーに下がった。復帰してからもサッカーに対する熱意はあまり変わらず、そういった気持ちが行動に移り、さらに下のカテゴリーに移動することになった。結果的に新チームになってから1番上のAチームから1番下のCチームまで移動するというおそらく大成初となる情けない選手になってしまった。その頃はサッカー続けるのがやっとでモチベーションとかは全くなく、ただ「推薦入試のため」と思い、活動を続けてきた。一緒に下がってきたメンバーとなんとなくサッカーをして入試までとにかく続けようと思っていた。しかしそこで評価をしてもらい1つ上のカテゴリーであるB2に所属することになった。そこらでまだ少しはチャンスがあるかもと思い練習は真剣に取り組んだが夏の合宿は行かないと監督、コーチに伝えた。勉強があるからという変な理由をつけて合宿に行きたくないといい、結局行かなかった。
せっかく評価をしてもらい、上のカテゴリーに上がりながらも自分は期待を裏切るような行動を取ってしまった。全体合宿には参加せず、自分のカテゴリーの飛騨遠征と波崎遠征の方は最後の合宿だからということで参加することにした。その2つの合宿が自分を大きく変えるきっかけとなった。自分と仲の良いメンバーが沢山いて、こいつらとまたサッカーがしたいと思い頑張ろうと思えた。そしてあれだけ迷惑をかけ、裏切ってきた自分にコーチが「期待してる」と言ってくれて、自分のためだけじゃなくそう声をかけてくれたコーチのためにもと思い、もう一度サッカーを本気で頑張ろうと思えた。そしてその頑張りが評価に繋がり選手権前には再びトップチームに入ることができ、選手権はメンバーとして西が丘にたち、Tリーグも2試合スタメンとして試合に出場することができた。夏前まで1番下のカテゴリーにいたとは思えないくらいの位置まで行くことが出来た。自分がそれなりの行動をしたっていうのはあるがそれ以上にこれ程たくさんのチャンス、機会を設けてくれた監督、コーチには本当に感謝しかない。こんな自分でもトップチームで試合に出場することができたので、今の2年生、1年生は常に向上心を持ち続け、自分たちの成し遂げられなかった選手権出場を叶えて欲しい。そして自分が1番伝えたいのはチャンスは誰にでもあり、平等ということ。大成サッカー部は他のサッカー部よりも監督やコーチとの距離が近く、チャンスやチャレンジできる環境は多くあると思う。そういったチャンスや機会を逃さずに掴める選手になっていって欲しいなと思う。そして最後の最後まで諦めないで欲しい。自分のように夏前までトップチームとは無縁の選手が最後メンバーに入ることができる。そういった可能性がある限り頑張り続けて欲しい。 
 
最後になりますが、ここまで自分に携わって貰った選手、監督、コーチ、保護者の方々にほんとに感謝したいと思います。本当に辞めたいと思っていた部活が自分的には最終的に良い形で終わることができ、やりきることが出来ました。この3年間は自分にとって、とても貴重でこの先の財産になると思います。長い文になりましたが3年間本当にありがとうございました。

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