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引退ブログ第一弾「何かをやり抜くことは絶対糧になる」

まず大成に入学した時は、正直自分の力がどこまで通用するかなんて全くわかりませんでした。正直、きっと最後は諦めなかったやつが試合に出れると思っていたのでそれなりにやる気は他の人よりあったと思います。ただ、入部して待ってたきつい走りとか、スポーツ推薦で入ってきた奴らの上手さに驚き、入部早々メンタルが折れそうでした。入ってすぐ、「あぁ俺は多分ここの誰にも勝てないな。」と思いました。でも、そんな中で自分は人一倍努力しなきゃいけないとも思ってました。そこから基本的に毎日、朝自主練したり、放課後残ってボールを蹴ったりしてみんなとの差を埋めることに必死になってました。でも、毎回試合やTRMで言われる事は同じで、「技術が足りない」でした。そして初めての地区ユース。21人の選手がいてメンバー外が1人しか出ない試合で、自分だけ外された時は本当にどん底でした。「何でこんなにやっても何一つ上手くならないんだろう…」ってずっと考えていました。練習の仕方から変えるべきなのか。それともまだなにか足りてないのか。色々考えましたが結局何一つ上達しませんでした。本当に側からみたら笑い者にしかならないような選手だったと思います。今考えれば何でこの時、サッカーを辞めなかったのか分からないくらいです。何でサッカーしてるんだろうとか、何でサッカー始めたんだろう的なことまで考えるようになりました。今振り返れば、僕が試合に出るとすれば、コーチの情けで出るか、ラスト数分、試合を締めるタイミングで出るかしかこの3年間なかったと思います。それでも「トップのピッチに立ちたい。」「選手権のピッチに立ってみたい。」という気持ちはめげずにありました。
ただそんな自分を周りの皆んなは温かく接してくれました。もちろん、下手くそだったせいで迷惑ばっかりかけていたので皆んなが必ずしもそうだったかはわかりませんが、いろんなチームメイトが支えてくれたおかげで、自分は3年間引退までやりきれたと思います。「頑張ろう」とか「やろうぜ」とかそんな些細な言葉でもすごく救われるんだなと実感しました。だからこそ下手な自分に何ができるか考えた時、「自分からこういう言葉を発信して仲間を鼓舞する役割をしよう。」と思いました。下手でしたがこういうところは真面目にやってきたと思います。
そして何より自分に、何かをやり切ることの大切さを教えてくれた吉田先生には感謝しかないです。「もう辞めたい」と言った時、「お前にしかできない役割がある。」「きっとやり切ればこの先の人生の財産になる。」と熱心に伝えてくれた時、その時は正直、その場の流れに負けそうでしたが、今思えば、あの時辞めなくてよかったなと思います。
そしてそれは、最後のゲームでしっかり形になって返ってきました。本当に最後の最後まで出場機会を与えて貰えない下手くそな選手でしたが、ラストを飾るには最高すぎるくらいの試合でした。そして点を決めた時、みんなが自分のところに駆け寄ってくれて、祝福してくれて、振り返れば自分はトップには行けなかったし、全国に出れるような選手にはなれなかったけど、最高の終わり方で3年間を締めくくれたのは本当に嬉しかったです。自分の3年間の努力がこれで少しは報われたのかなって思えました。
大成に来て、正直辛いことの方が多かったですが、最高の仲間とサッカーできた事。そして何かに夢中になって努力した事なかった自分に、努力してやり切ることの大切さを教えてくれた、この3年間に自分は感謝したいと思います。

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